■ お薬(外用薬・内用薬)についての質問
- Q.外用薬は擦り込むと良く効きますか?
- Q.ステロイド外用剤を処方されたのですが、怖い薬ではないのでしょうか?
- Q.外用剤はどのくらいの量を塗ればよいのでしょうか?
- Q.眼軟膏は目に入っても大丈夫でしょうか?
- Q.「食間」と指示のあるものは、いつ飲めば良いのですか?
- Q.食事が不規則で1日3回食べられないのですが、お薬は3回飲まないといけませんか?
- Q.お薬を水以外で飲んでもよいのですか?
- Q.調剤薬局で処方されたお薬を、市販の風邪薬といっしょに飲んでもかまわないですか?
- Q.漢方薬を食前に飲むと気分が悪くなるので、食後に飲んでもいいですか?
■ お薬の保管についての質問
■ 調剤薬局についての質問
- Q.お薬を扱う店なら、どこでも調剤してもらえますか?
- Q.薬局ではいつでも調剤してくれるのですか?
- Q.処方せんは、代理の者が持って行っても調剤できるのでしょうか?
- Q.お薬だけほしい場合、一度もらったお薬は同じ薬局に行けば調剤してもらえるのでしょうか?
- Q.薬局では、処方せんに書かれたお薬について説明してくれますか?
● お薬の服用について Answer
- 【Q.外用薬は擦り込むと良く効きますか?】
- 擦り込むとかえって刺激になることがあります。それで、塗り薬は基本的に擦り込まず、押さえるようになじませて下さい。
- 【Q.ステロイド外用剤を処方されたのですが、怖い薬ではないのでしょうか?】
- ステロイド外用剤の『副作用』に注目されることが多いため、使用することに抵抗を感じる方も少なくないようです。
しかし、ステロイド外用剤には炎症を抑える『主作用』があります。皮膚の赤み、痒み、湿疹、腫れなどに有効です。ステロイドの使用を控えたり、自己判断で急に中止することで、かえって皮膚の炎症が治りにくくなることがあります。炎症を繰り返したり、跡が残る原因になることもあります。
専門医は症状に合ったレベルのステロイド剤を処方します。強さのレベルや回数を調整しながら、少しずつ減らしていきます。そうすることで、結果的には使用量も期間も少なくてすみます。
ステロイドの良さを最大限に生かすには、医師の指示に従って使用することが大切です。
早期に受診し、その後は定期的に診察を受け、医師の指示通り使用して下さい。 - 【Q.外用剤はどのくらいの量を塗ればよいのでしょうか?】
- ◎軟膏、クリームは 人差し指の指腹側の末節部に載せた量(約0.5g)
◎ローションは 1円玉大(約0.5g)で大人の手のひら約2枚分くらいが目安です。
薄く塗りすぎると、効果が出にくい場合があるので、適切な量を使用して下さい。 - 【Q.眼軟膏は目に入っても大丈夫でしょうか?】
- 眼軟膏は目の中の粘膜にも使用するために作られた製剤です。目の中に入って問題ありません。
- 【Q.「食間」と指示のあるものは、いつ飲めば良いのですか?】
- 「食間」とは、食事をとってから約2時間が経過した時間を指します。食事と食事の間のことですので、食事中に服用するという意味ではありません。服用時間はお薬の性質に基づき決められますので、定められた時間に飲まないと効果に影響を及ぼしたり、副作用を生じたりすることがありますので、指示のとおりきちんと服用するようにしてください。
- 【Q.食事が不規則で1日3回食べられないのですが、お薬は3回飲まないといけませんか?】
- 1日3回毎食後と指示のあるお薬は、一般的には食事をしてなくても3回飲むほうが良いとされています。食後に服用と薬袋に書いてあったため,食事をしなかったのでお薬を飲んではいけないという考えは間違いです。糖尿病など食事で血糖が上がるのを調節するお薬などを除いて、ほとんどのお薬は食事をしなくても服用することが可能です。お薬によってはよくないケースもあるため食事や生活のパターンが不規則な方は、お薬を受取る際、調剤薬局窓口の薬剤師にご相談ください。
- 【Q.お薬を水以外で飲んでもよいのですか?】
- お薬と相性の悪い飲み物もありますので、水または湯冷ましで飲むのが原則です。
また最近はお茶で飲んでも問題ないとされています。 - 【Q.調剤薬局で処方されたお薬を、市販の風邪薬といっしょに飲んでもかまわないですか?】
- 処方されているお薬によりますので、一度薬剤師に、ご相談ください。又、風邪で受診している場合、同じような効果の成分が入っている場合がありますので、一緒に飲まないほうがいいでしょう。
- 【Q.漢方薬を食前に飲むと気分が悪くなるので、食後に飲んでもいいですか?】
- 漢方薬が食前または食間に処方されるのは、空腹時に服用すると有効成分の吸収が良いと言われている為です。どうしても気分が悪くなるのであれば、食後に飲む方が良いと思われますので、処方医に相談して変更してもらって下さい。
食前 | 食事の約30分から1時間前 |
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食直前 | 食事のすぐ前 |
食直後 | 食事のすぐ後 |
食後 | 食事の後、約30分以内 |
食間 | 食事の後約2時間後 |
就寝前 | 寝る直前、または30分~1時間前 |
お酒 | アルコールは、多くのお薬と相互作用を起こしやすい飲み物です。一般的にはお薬の肝臓での代謝が抑制され、お薬の効き目や副作用が強くなることがあります。睡眠薬や血糖降下剤は特に注意が必要です。 |
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牛乳 | 一部の抗菌剤や抗生物質、便秘薬などでは牛乳に含まれるカルシウムと結合して吸収されにくくなり、お薬の効き目が弱くなります。 |
コーヒー・ドリンク剤 | これらの飲み物はカフェインを含んでいます。市販の総合感冒薬などにもカフェインが含まれており、飲み物とお薬のカフェインが重なって頭痛やいらいらがでることがあります。 |
グレープフルーツジュース | グレープフルーツに含まれる成分が酵素の働きを阻害します。その結果、お薬の種類によってはお薬の効き目に影響を与えることがあります。 |
● お薬の保管について Answer
- 【Q.お薬を保管する際に、注意することは何ですか?】
- 高温、日光、湿気を避けて、乳幼児や小児の手の届かない場所に保管してください。お薬の種類によっては、冷所保存や暗所保存のものなど、特殊な保管の仕方のお薬もありますので、薬局でよく説明を聞いてください。また、誤用を避けるために、内服薬と外用薬を区別して保管することもポイントです。
- 【Q.目薬は 開封したら、どれくらい持つのでしょうか?】
- 指定のないものは、およそ1ヶ月を目安にしてください。ただし、使い方によるので、一概には言えません。指定のあるものはそれに従って下さい。
- 【Q.かぜで発熱時の坐薬をもらったのですが使わなかったので次回使ってもいいですか?】
- インフルエンザなど病気によって使用できない解熱剤があります。また小児の場合体重によって用量が変わります。必ず医師に相談のうえ使用してください。その場合有効期限と保管(冷所)が適切であるかもご確認ください。
● 調剤薬局について Answer
- 【Q.お薬を扱う店なら、どこでも調剤してもらえますか?】
- くすり屋さんには、薬局と薬店があります。「保険薬局」「保険調剤」「処方せん受付」などの表示のある薬局であれば、どこでも調剤してもらえます。薬店では、調剤できませんのでご注意ください。お好きな薬局にお持ちください。かかりつけ薬局を作っておかれると便利でしょう。
- 【Q.薬局ではいつでも調剤してくれるのですか】
- 処方せんは、交付日を含めて原則4日以内が有効です。また、有効期限を指定した処方せんは、その有効期限内なら、いつでも調剤します。もし、お薬の在庫が無く、すぐに調剤できない時は、御都合が宜しければ、処方せんをお預かりして後ほど調剤を行います。早急に服用が必要な薬剤の場合は、責任を持って調剤が出来る薬局を紹介します。
- 【Q.処方せんは、代理の者が持って行っても調剤できるのでしょうか?】
- 処方せんがあれば、ご本人でなくても大丈夫です。患者さんはお宅でお休みになり、ご家族の方などが処方せんをお持ちになっても、調剤することは可能です。その場合「お薬手帳」を一緒に持って行かれると安全にお薬を調剤できますのでご活用ください。
- 【Q.お薬だけほしい場合、一度もらったお薬は同じ薬局に行けば調剤してもらえるのでしょうか?】
- 処方せんがなければ、調剤はできません。薬剤師は、医師の診断の結果、症状に応じて発行された処方せんにもとづいて調剤をおこないますので、病院で処方せんを発行していただき薬局へお持ちください。
- 【Q.薬局では、処方せんに書かれたお薬について説明してくれますか?】
- はい。お薬を安心して使っていただくために、使用方法・薬効・保管方法・副作用など、充分説明いたします。お薬について疑問がありましたら、薬局の薬剤師になんでもおたずね下さい。